示差走査熱量測定装置 DSC8500(パーキンエルマー社)
仕様 
ファーネスタイプ: ダブルファーネス
測定原理: 入力補償方式

温度変調DSC: 対応
冷却システム: イントラクーラー(–70 ℃~)

                        液体窒素冷却(–170 ℃~)
測定温度範囲: –170750 ℃
温度正確度: ±0.5 ℃
温度再現精度: ±0.008 ℃
データポイント: 100 pt/sec
昇温速度: 0.01750 ℃/sec
降温速度: 0.01750 ℃/sec
オートサンプラー: 96サンプル対応


 
測定可能なサンプル: 有機・無機・高分子などの物質材料

装置について 
物質は加熱冷却過程において、固体〜液体〜気体と状態を変えることはよく知られています。それらの状態変化やその際に生じる熱の出入りを評価する熱分析において、可逆的な熱相転移の観測に古くから用いられている装置が示差走査熱量測定装置(DSC)です。当部門で管理するDSCDSC8500)は、様々な物質の熱相転移温度や転移エンタルピー、ガラス転移、結晶化度、純度などの測定に対応するだけでなく、入力補償型DSCのメリットである高速昇降温と直接熱量を測定することもできる装置です。さらに、温度の高い精度と再現性を有しているとともに、オートサンプラーを備えていることから、熱分析の経験の有無を問わずあらゆるユーザーによる簡便かつ高度な測定を実現します。加えて、温度変調DSC測定により、従来の測定では区別が難しかった一次相転移とガラス転移を分けることも出来ます。得られたデータは解析ソフトウエアにより詳細な解析が可能です。
これらの測定により、様々な物質の熱相転移に関する情報を提供します。