ICP発光分光分析装置 ICPS-8100(島津製作所) 
仕様 

分光器: 1mツェルニ・ターナマウンティング
波長範囲: 160~850nm
燃焼管温度: 1150

検出器: 光電子倍増管(NDIR
プラズマ源: Ar
測定可能なサンプル: 液体試料全般。酸、塩基、有機溶媒等の液体試料中の多くの元素(72元素)の
                                 定性定量測定が可能。
                                 固体試料の場合は溶液化前処理作業を行う事で対応可。

サンプル導入量: 5ml

 

装置について 

ICP発光分析の原理

高温状態のアルゴンプラズマ(ICP)中に試料溶液を導入し、プラズマの熱で試料中の元素を励起原子または励起イオン状態とします。これらが低いエネルギー状態に失活する時に放出する光(発光スペクトル線)を分析し、スペクトル線の発光波長から元素の定性を、発光強度から元素の定量を行います。

 テキスト ボックス:
 定性定量測定について  
濃度既知の標準資料を用いて濃度と測定強度との関係線(検量線)を作成し、未知試料の測定強度から濃度を求めます。検量線試料系列は数点調整します。
関連設備
ICP分析装置は液体試料中の元素定性定量測定には非常に有効ですが、固体試料の測定には適切な溶液化前処理が必要です。分析部門すずかけ台ではマイクロウェーブ(MW)前処理装置を用いて各種固体試料の溶液化処理に対応しております。
●多様な固体無機・有機試料の湿式酸分解
  が可能
●高圧化での高精度高速分解能力
●濃縮・エバポレーション・乾燥・溶媒出も可能