ICP質量分析の原理
高温状態のアルゴンプラズマ(ICP)中にネブライザーにより霧化された試料溶液を導入し、プラズマの熱で試料中の元素をイオン化します。サンプリングインターフェースを通して質量分析計に導入されたイオンは質量選別され既知試料のイオン強度と比較する事で元素の定性と定量を行います。
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定性定量測定について |
 測定可能元素一覧 |
濃度既知の標準試料を用いて濃度と測定強度との関係線(検量線)を作成し、未知試料の測定強度から濃度を求めます。
検量線試料系列は数点調製します。 |
分子イオン除去システムについて |

DRC原理 ©パーキンエルマージャパン |
ICPMSでは環境試料中の分子イオン(ArO,CaO)の存在が定量測定において大きな誤差原因となります。
これら分子イオンをDRC(ダイナミックリアクションセル)内に反応ガス(CH4)を導入する事で除去する事が可能となり、目的元素の感度を低下させることなく高精度測定が可能です。 |
関連設備 |
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ICP分析装置は液体試料中の元素定性定量測定には非常に有効ですが、固体試料の測定には適切な溶液化前処理が必要です。分析部門すずかけ台ではマイクロウェーブ(MW)前処理装置を用いて各種固体試料の溶液化処理に対応しております。 |
●多様な固体無機・有機試料の湿式酸分解
が可能 ●高圧化での高精度高速分解能力
●濃縮・エバポレーション・乾燥・溶媒出も可能 |
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