ESI-TOF-MS micrOTOFⅡ(Bruker Daltonics)
仕様 

標準質量範囲: 503,000 m/z
拡張質量範囲: 5020,000 m/z

質量分解能: 16,500FWHM以上
質量精度: 2ppm以内(内部標準) 5ppm以内(外部標準)
イオン源: ESI(直行型エレクトロスプレー)
               APCI
(直行型大気圧化学イオン化ソース)

               APPI
(大気圧光イオン化ソース)
               ダイレクトプローブ

               CSI(コールドスプレーイオン化法) 

 

 キーワード: 精密質量測定、多価イオン、
                  LC-MS
測定(移動層の制限あり、内系2.0mmのカラムが必要)

装置について 

ESI-TOF-MSESIAPCIAPPIのイオン化法と飛行時間型質量分析計(TOF)の組み合わせで質量を決定する装置です。また、ダイオネクス社製のHPLCUltimate3000)と接続しておりLC-MS測定(逆相のみ)も可能です。
セルフ利用の場合、シリンジ、溶媒、標準物質のご準備をお願いします。

    
 
 二重収束型質量分析装置 JMS-700(日本電子)
仕様 

質量分解能: EIモード60,000以下(10%谷)

試料導入系: DI
収束レンズ:静電Qポール

磁場分析部: 一様磁場
電場分析部: 円筒電場

検出部: 高感度イオン検出器付き電子倍増管

イオン源: FABEIFD

キーワード: 精密質量測定

 

装置について 
磁場型単集束の装置ではイオンは強い電場で加速され均一な磁場へ導きます。磁場の強さを変化させることによりあるイオンだけを検出器に導きマススペクトルを得ます。加速されたイオンには速度のばらつきがあり、エネルギー収差という広がりを持つため精密質量測定を行うほどの分解能はありません。この収差を消すために磁場の前に電場を配置したのが二重収束型質量分析計です。

イオン化法

特徴

対象

EI

多数のフラグメントイオンが観察される

無機ガス。分子量800までの一般有機化合物

FAB

フラグメントイオンが少ない。EI法では分子イオンが観測できない有機化合物

難揮発性化合物・不安定な化合物

FD

フラグメントイオンが非常に少ない分子イオンを観測する。精密質量測定は不可

難揮発性化合物

     
 
 MALDI-TOF-MS UltrafleXtreme(Bruker Daltonics)
仕様 

質量分解能: 40,000FWHM(リフレクターモード)

質量精度: 5ppm以内(リフレクターモード)

検出感度: 250amol

キーワード: PMF測定、タンパク質・核酸の測定、
                  ポリマー分析、LC-MALDI


装置について 

MALDI-TOF-MSはマトリックス支援レーザー脱離イオン化法(MALDI法)と飛行時間型質量分析計(TOF-MS)の組み合わせにより質量を決定する装置で、タンパク質や合成高分子の分子量測定が可能です。

セルフ利用の場合、プレート、マトリックス、標準物質のご準備をお願い致します。
    
 
 TOF-SIMS 5-100-AD (ION-TOF GmbH)
仕様 

測定イオン: H, Heを含む全ての元素の測定が可能
質量分解能: 11,000@29u (FWHM)
一次イオン照射系: 一次イオン種:Bi1+,Bi3+,Bi3++
ビーム電圧 15~30kV

イオンビーム電流 20nA以上
最小ビーム径 100nm
スパッタイオン銃系: スパッタリングイオン源 Cs/O2
加速エネルギー 0.2 ~ 2.0kV

自己補償型帯電補正機能付き

試料導入・ステージ系: 5軸(X,Y,Z,回転,チルト)ステージ

 


装置について 

TOF-SIMSは試料表面の有機物、無機物の定性分析、試料の深さ方向の組成分析、ミクロンオーダーより大きい凹凸のある試料に対しても分析可能な装置です。

分析事例
TOF-SIMSを用いた積層膜の深さ方向分析