生命医学系

※赤字:必修

 

【中級】

講義名:バイオセーフティーⅠ-1, Ⅰ-2, Ⅰ-3

概要:病原微生物や遺伝子組み換え生物の取り扱いに関する基礎的知識を前提とし、必要に応じその確認を行いつつ、取扱施設における従事者の感染防止対策および環境汚染対策について、リスク評価に基づく安全管理およびマネジメントの考え方を学ぶ。意図しない暴露および漏洩を予防するための対応について、研究・教育現場を想定した事例を通じて検討し、安全管理を実施するための封じ込め原則、技術およびその実施方法(ルール、方法、手技等)を主体的に判断・説明できるレベルで身につけることを目的とする。
※3つの講義で1単位とする。
※双方向議論形式を取ります。受講生だけでなく、聴講生もご参加ください。
※講義内での受講姿勢やディスカッションへの参加、ならびに講義後に課せられるレポートの内容を総合的に評価し、本カリキュラム受講の成果とします。

 

講義名:分子生物学~核酸・タンパク質・細胞培養~

概要:生命医学研究の基礎となる分子生物学の知識と関連する実験手法について学ぶ。核酸、タンパク質、細胞について、代表的な実験手法(PCR、ウェスタンブロッティング、細胞蛍光染色など)を通して学び、実験手技の要点を理解する。実験に使用する各種機器を見学することでさらに理解を深める。

 

講義名:透過電子顕微鏡【TEM】

概要:試料の内部の微細構造を観察できる透過電子顕微鏡(TEM)の基礎的な知識・操作技術を前提とし、生物系試料を対象とした実践的かつ発展的な活用方法を学ぶ。実習では、生物系試料の試料作製や観察方法に加え、安定した観察を維持するための運用・保守の考え方や、観察条件の判断に関する実務に即した専門的知見を深める。
※定員:5名
※定員に余裕がある場合、聴講希望者(生命医学系コース以外の方)の現地参加を認めますが、同コース受講生の優先および、実習の質と受け入れ環境を維持するため、人数を制限させていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
※【受講生】講義内での受講姿勢やディスカッションへの参加、ならびに講義後に課せられるレポートの内容を総合的に評価し、本カリキュラム受講の成果とします。
※【聴講生】単位の付与は行いませんが、講義後に課せられるレポートの提出を求めます。

 

講義名:病理標本作製

概要:生物試料を顕微鏡下で観察するための標本作製に関する知識を習得する。特に「分子病理」の観点から各種試料の適切な扱い方および標本作製の工程における要点を学ぶ。標本作製工程で使用する機器の見学や顕微鏡観察のための一般的な染色法を体験することで病理学における基本的技術を理解する。最新技術についても紹介し、幅広い知識を身につける。

 

講義名:クロマトグラフィー

概要:HPLC に関する基本原理および装置構成、ならびに GC との違いについての理解を前提とし、生体試料分析を中心とした分析における留意点、よくあるトラブルとその対策、ならびに研究サポートを円滑に行うための運用および保守について、実務に即して体系的に学ぶ。その際、検出器としてのLC-MS(シングル)活用も含め、最新技術に関する情報も交えながら、高度な分析を支えるための実践的操作および判断力を身につけることを目的とする。
※基本的には、島津製作所関連ラボにて実施し、装置見学も含まれる。
※定員:5名
※定員に余裕がある場合、聴講希望者(生命医学系コース以外の方)の現地参加を認めますが、同コース受講生の優先および、実習の質と受け入れ環境を維持するため、人数を制限させていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
※【受講生】講義内での受講姿勢やディスカッションへの参加、ならびに講義後に課せられるレポートの内容を総合的に評価し、本カリキュラム受講の成果とします。
※【聴講生の現地参加者】単位の付与は行いませんが、講義後に課せられるレポートの提出を求めます。

 

講義名:実験動物医学Ⅰ-1

概要:本講義は、医学の進歩と医療の実践を念頭においた「実験動物医学の研究支援技術者」の育成を目的とし、実験動物学概論、人獣共通感染症、実験動物福祉、関連法令・基準など、先端的実験動物医学の基礎を体系的に整理する。受講者は実験動物2級技術者相当の知識・技術を有することを想定し(資格取得は必須としない)、適正な動物実験の科学的・倫理的・法的意義を説明できること、遺伝・微生物・環境管理および感染症リスクを踏まえて施設運営・研究支援の観点から判断できること、発生工学・生殖工学を含む基礎概念を理解し研究者との協働の中で適切に説明・助言できることを到達目標とする。実験動物医学関連講義を履修する際には必須の科目とする。実験動物学Ⅰ-2と合わせて受講することが望ましい。

講義内容:動物実験および実験動物の意義/適正な動物実験(科学的・倫理的・法的側面)/薬効試験および安全性試験の考え方/動物実験結果のヒトへの外挿における留意点/近交系、クローズドコロニー系、交雑群の特徴と使い分け/実験動物の育種、系統確立および維持法/遺伝的モニタリングの意義と方法/微生物モニタリングの基本概念/無菌動物、ノトバイオート、SPF動物の定義と管理/実験動物施設の環境基準と運用/実験動物の感染症およびヒトへの感染リスク/発生工学技術(遺伝子改変動物、顕微授精、クローン動物、ゲノム編集動物)/生殖工学技術(体外受精、胚・配偶子の保存技術)など。 成績評価方法:講義中のディスカッションの内容、ならびに講義終了後に提出されるレポート等を総合的に評価する。

 

講義名:生殖工学

概要:ヒト疾患研究や医療応用に直結するモデル動物の作製・維持を支える「実験動物医学の研究支援技術者」にとって必須となる生殖工学技術について、基礎から応用までを体系的に理解することを目的とする。体外受精、胚・配偶子保存、発生工学技術など、生殖工学に関わる一連のプロセスを把握し、研究現場で日常的に生じる技術的課題やトラブルに対して、原因を整理し適切に対応できる知識と考え方を身につけることを目指す。本講義では、手技の詳細な習得そのものよりも、技術の背景にある原理や注意点、失敗要因を理解し、他の技術者や研究者からの相談に対して説明・助言ができるレベルの理解を重視する。実験動物学Ⅰ-1と合わせて受講することで、動物実験全体の理解をより確かなものとすることが望ましい。

講義内容:生殖工学概論/発生工学技術(遺伝子改変動物、顕微授精技術、クローン動物、ゲノム編集動物)/生殖工学技術(体外受精、胚・配偶子の保存技術)/生殖資源バンクの運用と管理/生殖工学技術を応用した遺伝子改変マウスの計画的作製とその考え方 成績評価方法:講義中のディスカッションの内容、ならびに講義終了後に提出されるレポート等を総合的に評価する。

 

講義名:研究会運営補助

概要:生命医学系関連学会、研究会の主催者とともに講演会、シンポジウムなどを企画、立案、参加者の招集、会場設営、会の準備、当日の進行、など全般にわたり実際に携わることで概要を把握しスタッフとして実働できる人材を育成することを目的とする。 講義に含まれる内容:日本実験動物環境研究会の開催、運営に実行委員として参加、等。
※12月に開催予定の研究会の運営補助を予定している。企画(7月頃)から当日の開催終了までの長期間となるため、打ち合わせなどに予定を調整する必要があること。また、研究会への参加費等が徴収されることを了承の上、受講申請をしてください。
※7月上旬に概要説明、質疑応答をオンラインにて(1時間程度)開催しますので、出席してください。
成績評価方法:実行委員としての役割の把握と行動、ならびに講義終了後に提出されるレポート等を総合的に評価する。

 

講義名:フローサイトメトリー

概要:フローサイトメトリーに関する基本的な知識および手技を前提とし、サンプル状態の見極め、高度な測定手法、従来型のフローサイトメーター(FCM)の多色解析における補正計算、蛍光補正(compensation)、ならびにFCMで起こりうる各種トラブルへの対応について、実践的な知見および手技を習得する。さらに、ドメイン知識と洞察に基づき、課題に対する解決策を主体的に提示できる能力を養うとともに、分野の垣根を越えて、学内外の研究に対する高度な専門支援を担える人材となることを目標とする。
※定員:5名
※定員に余裕がある場合、聴講希望者(生命医学系コース以外の方)の現地参加を認めますが、同コース受講生の優先および、実習の質と受け入れ環境を維持するため、人数を制限させていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
※【受講生】講義内での受講姿勢やディスカッションへの参加、ならびに講義後に課せられるレポートの内容を総合的に評価し、本カリキュラム受講の成果とします。
※【聴講生】単位の付与は行いませんが、講義後に課せられるレポートの提出を求めます。

 

講義名:企業見学

・製薬メーカー動物実験施設見学(5名まで。) 概要:医学の進歩と医療の実践を念頭においた「動物実験医学の研究支援技術者」を育成する。本講義では先端的動物実験医学の研究支援技術者として、実験動物を倫理的かつ福祉的に適正な飼養保管を実践する製薬メーカーの飼養保管施設を見学し、製薬に特化した施設運営の構想、設備等の知識の再確認をするとともに更なる理解を深める。受講には実験動物医学Ⅰ-1を履修、単位取得済み(見込みを含む)であることが必須。実験動物学Ⅰ-2と合わせて受講することが望ましい。 講義に含まれる内容:製薬メーカーの飼養保管施設の見学、製薬メーカー動物実験従事者との意見交換、等。 成績評価方法:ディスカッションの内容、ならびに見学終了後に提出されるレポート等を総合的に評価する。

・実験動物生産施設見学(5名まで。) 概要:医学の進歩と医療の実践を念頭においた「動物実験医学の研究支援技術者」を育成する。本講義では先端的動物実験医学の研究支援技術者として、実験動物を倫理的かつ福祉的かつ適正に生産・供給する実験動物生産施設を見学し、知識の再確認をするとともに更なる理解を深める。受講には実験動物医学Ⅰ-1を履修、単位取得済み(見込みを含む)であることが必須。実験動物学Ⅰ-2と合わせて受講することが望ましい。 講義に含まれる内容:実験動物生産施設の見学、実験動物生産に携わる従事者との意見交換、等。 成績評価方法:ディスカッションの内容、ならびに見学終了後に提出されるレポート等を総合的に評価する。

・実験動物飼料製造工場施設見学(5名まで。) 概要:医学の進歩と医療の実践を念頭においた「動物実験医学の研究支援技術者」を育成する。本講義では先端的動物実験医学の研究支援技術者として、実験動物の生理・生態・習性に応じた適正な栄養素を補給するための実験動物用飼料の製造施設を見学し、飼料製造の過程を理解し、知識の再確認をするとともに更なる理解を深める。受講には実験動物医学Ⅰ-1を履修、単位取得済み(見込みを含む)であることが必須。実験動物学Ⅰ-2と合わせて受講することが望ましい。 講義に含まれる内容:実験動物用飼料製造工場施設の見学、実験動物用飼料製造に携わる従事者との意見交換、等。 成績評価方法:ディスカッションの内容、ならびに見学終了後に提出されるレポート等を総合的に評価する。

・病理標本作製受託企業見学(5名まで。) 概要:医科学基礎研究の重要技術の一つである病理標本作製について履修した知識、技術をもとに受託企業を見学し、知識の再確認をするとともに更なる理解を深める。受講には病理標本作製を履修、単位取得済み(見込みを含む)であることが必須。 講義に含まれる内容:病理標本作製受託企業の見学、病理標本作製受託業務に携わる従事者との意見交換、等。 成績評価方法:ディスカッションの内容、ならびに見学終了後に提出されるレポート等を総合的に評価する。

 

【上級】

講義名:バイオセーフティーⅡ

概要:本カリキュラムでは、中級で学んだ基礎を土台とし、より発展的かつ専門的な実技の習得を目的とする。安全管理を実施するための封じ込め原則、技術およびその実施方法(ルール、方法、手技等)について、実践を通じて理解を深め、研究活動を支えるために必要な知識および実技を身につけ、マネジメントに活用できる能力を養う。
※中級カリキュラム「バイオセーフティⅠ-1、Ⅰ-2、Ⅰ-3」の単位を取得した者のみ受講可能
※講義内での受講姿勢やディスカッションへの参加、ならびに講義後に課せられるレポートの内容を総合的に評価し、本カリキュラム受講の成果とします。

 

講義名:細胞培養

概要:多種多様な細胞に共通する基本構造を理解した上で、接着細胞の継代操作から凍結保存までの基本的な操作を習得する。各操作工程の原理や、細胞培養用の培地や血清などについても学ぶ。

 

講義名:病理学実習

概要:免疫学的知識を基礎とする免疫組織化学の原理および染色における各工程の要点を学ぶ。実際に組織標本を用いて染色を行い、手技を習得する。免疫組織化学以外の実務で使用されている各種染色法や空間トランスクリプトーム解析などの最新技術についても知識を深める。

 

講義名:質量分析

概要:質量分析に関する基本原理を既習のものとして扱い、各種質量分析装置(LC-MS、GC-MS、MALDI-TOF-MS)について、目的に応じた適切なオペレーションおよび解析手法の選択・運用を習得する。最新技術に関する情報も取り入れながら、代謝物解析およびタンパク質解析を含む多様な試料を対象として、試料調製、分析条件の設定、データ解析および前処理に関する実践的かつ高度な知識・技術を身につける。また、分析における留意点や頻出するトラブルについて、原因を把握し、適切な対応を検討・判断できる能力を養う。
※基本的には、島津製作所関連ラボにて実施し、装置見学も含まれる。
※定員:5名
※定員に余裕がある場合、聴講希望者(生命医学系コース以外の方)の現地参加を認めますが、同コース受講生の優先および、実習の質と受け入れ環境を維持するため、人数を制限させていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
※【受講生】講義内での受講姿勢やディスカッションへの参加、ならびに講義後に課せられるレポートの内容を総合的に評価し、本カリキュラム受講の成果とします。
※【聴講生の現地参加者】単位の付与は行いませんが、講義後に課せられるレポートの提出を求めます。

 

講義名:実験動物医学Ⅰ-2

概要:概要:医学の進歩と医療の実践を念頭においた「実験動物医学の研究支援技術者」を育成する。本講義では先端的実験動物医学の応用的、発展的な知識(動物実験概論・遺伝子改変動物の取扱・動物実験計画立案・動物アレルギー・実験動物福祉)について概要を確認し知識の修得を目的とする。**動物実験に関する教育訓練を担う立場を想定し、各項目について背景・根拠を踏まえて説明し、判断できる力を養う。受講には実験動物医学Ⅰ-1を履修、単位取得済み(見込みを含む)であることが必須。実験動物医学Ⅱならびに実験動物関連施設の見学と合わせて受講することが望ましい。
講義に含まれる内容:動物実験概論/実験動物施設の維持管理・微生物統御/遺伝子改変動物の適正な取り扱い/動物実験計画書の立案と審査/動物アレルギー/実験動物の福祉的な取り扱い、麻酔、安楽死/遺伝子改変マウスの繁殖・系統維持/実践的な動物実験に向けた手技・手法/動物実験技術者との意見交換、等。
成績評価方法:講義中のディスカッションの内容、ならびに講義終了後に提出されるレポート等を総合的に評価する。

 

講義名:実験動物医学Ⅱ

概要:概要:医学の進歩と医療の実践を念頭においた「実験動物医学の研究支援技術者」を育成する。本講義では、先端的実験動物医学の研究支援技術者として研究者と協働し研究を遂行するために必要な、適正かつ高度な動物の飼育管理および動物福祉に配慮した取り扱いについて、シミュレーターや事例を用いて理解を深め、実務に即した判断力の修得を目的とする。あわせて、飼養保管施設の管理・運営に関して、実験動物管理者として必要な知識を整理し、事務部門や建物管理部門などの関連部署との連携を含めた運用の考え方や実例を通じて、施設全体を俯瞰した管理運営の視点を身につける。受講には実験動物学Ⅰ-1、実験動物学Ⅰ-2を履修、単位取得済み(見込みを含む)であることが必須。実験動物関連施設の見学、分子生物学実習・核酸編と合わせて受講することが望ましい。
講義に含まれる内容:動物実験の社会的意義/研究者とのコミュニケーション/微生物統御、遺伝的統御を理解し、様々な遺伝子改変技術により作製された動物の繁殖・系統維持/実験動物福祉のさらなる理解と適正な取り扱いの実践/研究成果の社会への貢献(論文執筆、学会発表) /飼養保管施設の管理・運営/グループワークによる日常の業務におけるトラブルシューティング等の共有、等。
成績評価方法:講義中のディスカッションの内容、ならびに講義終了後に提出されるレポート等を総合的に評価する。

 

講義名:研究室/動物実験施設見学

概要:概要:医学の進歩と医療の実践を念頭においた「実験動物医学の研究支援技術者」を育成する。本講義では、先端的実験動物医学の研究支援技術者として、実験動物を倫理的かつ福祉的に適正に管理する飼養保管施設について、これまでに習得した知識を実際の現場で確認し、更なる理解を深める。あわせて、実験動物技術者として施設の構造・運用を包括的に捉え、管理者の視点と利用者の視点の双方から動物実験施設を見渡す眼を養うことを目的とする。最終目標として、飼養保管施設の管理運営および実験動物の獣医学的管理について、現場で説明し判断できる理解を深める。受講には実験動物学Ⅰ-1、実験動物学Ⅰ-2、企業見学(実験動物関連の1施設)を履修、単位取得済み(見込みを含む)であることが必須。実験動物医学Ⅱと合わせて受講することが望ましい。 講義に含まれる内容:実験動物の適正な飼養保管/飼養保管施設の構造と維持・管理/飼養保管施設の見学、等。 成績評価方法:ディスカッションの内容、ならびに見学終了後に提出されるレポート等を総合的に評価する。