目指すべきTC像
バイオ専攻
真核生物と原核生物の構造と機能を理解し、ドライとウエット双方のプロセスを用いた研究にコミットする。バイオ関連分野の広範囲におよぶ研究への支援に必要な高度な技術力を有するとともに、最新の解析手法や研究動向にも敏感である。異分野連携を視野に入れた共同研究の企画・支援において、専門分野では研究者をリードし、適宜的確な助言や提案を与える。次世代後継者の育成にも積極的に取り組み、組織の発展に貢献する。
構造解析専攻
化学分析手法の原理を理解し、得られる分析データに基づき物質の構造解析を行うことで、物質科学の広範な研究にコミットする。物質開発で必要とされる機器分析について精通するとともに、最先端研究において各機器の機能を最大限発揮するための最適な手法を選択し、研究者が求める高度な技術や情報を提供する。学際的な研究企画・支援に加わり、物質合成・物性評価の各分担者とも積極的に連携する。次世代技術者の育成と組織マネジメントにも積極的に取り組む。
材料評価専攻
材料の性質や機器分析/物性評価についての広い知識を有するとともに、深い専門知識と高度な分析技術をあわせ持つことで、材料分野に関する最先端研究にコミットする。物質・材料に対する多角的視野と高い技術力で保有資源に付加価値を与える。「材料評価のワンストップ窓口」として研究者からのニーズに応えるべく、研究者や装置メーカーとの協働を進め、利用者満足度の高いサービスを提供する。中長期的な組織運営に貢献する設備投資方針の提案や次世代技術者育成にも積極的に取り組む。
コース概要
講習:物質分析手法に必要な機器分析知識を身につけます。
各分析機器メーカーのWebinar等
実習:操作、解析を通じて機器分析の基礎を固めます。
核磁気共鳴装置(応用)、質量分析装置(応用)、X線構造回折装置(応用)、原子間力顕微鏡(応用)
電子顕微鏡による構造解析概論、中古機器バラシキャラバン隊、X線光電子分光法(応用)
電子スピン共鳴装置(応用)、X線構造回折装置(構造解析)
実践:より高度な技術を必要とする測定方法や解析の情報を依頼者に提供します。
実試料に対する的確な知識、操作、指導、データ解析等の技術の習得
マネジメント:組織で活躍するために求められるビジネス知識などを学びます。
外部マネジメントコース:オンライン動画で学びます。
外部資金獲得セミナー:研究資金の獲得方法を学びます。
TM認定基準(KPI, 技術・開発系の業務に携わった期間に限る)
☆必要単位数:15–22
2単位/1件(下記の2単位項目のうち2項目は必須) |
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・共著論文(筆頭著者含む) | ・外部資金(科研費等)獲得 | ・技術研究会等発表(自らの発表) |
1単位/1件 |
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・論文貢献(謝辞) |
・外部資金(科研費等)応募 ・授業支援 ・資格(別添掲載) ・学会等の委員 ・アウトリーチ活動(主担当) |
・学会等発表 ・テクニカルレポート ・特許 ・仕様策定委員または技術審査員 |
構造解析系テクニカルコンダクター “TC”養成カリキュラム例(初級〜上級)
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | |
初級 | 共通カリキュラム (安全講習、自然科学研究機構技術研修、英語研修、論文公聴会、東工大OFC業務見学) |
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中級 |
技・メ)質量分析(MS)(1/4) |
学)結晶構造特論 |
学・メ)材料機器分析特論 |
技・メ)質量分析(EI)(4/4) |
メ)技術・研究支援概論1、他)技術・研究支援発表会、他)TCカレッジシンポジウム等、他)中古機器バラシキャラバン隊、 |
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上級 |
技・メ)質量分析(MS) |
学)超分子科学特論 |
技・メ)走査プローブ顕微鏡(AFM) |
技・メ)X線回折(単結晶) |
学)技術・研究支援概論2(教員)、他)イベント(シンポジウム等)企画&運営、 |
赤字: 必修カリキュラム、 学)東工大教員が講師、技)東工大技術職員が講師、メ)機器メーカー担当者が講師、他)その他カリキュラム
緑字:令和6年度開講(選択カリキュラム)、青字:令和7年度開講予定(選択カリキュラム)
TC取得までの必要単位数
・単位
物質分析系のモデルケース
カリキュラム認定 |
KPI認定 |
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TC認定 40/40単位
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[専門] 計15/5単位 |
(必須)共著論文 (0) 計4/15-22単位 |
[マネジメント] 計3/3単位 |
(加点) 計13/15-22単位
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TC論文 (5) 計5/5単位 |
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