ご挨拶 - 実験・実習技術研究会 2022 東京工業大学

実行委員会事務局長挨拶

 コロナ禍において各機関の皆様方は大変な環境の中、教育研究支援をご担当されていることと存じます。そのような状況下ではございますが「実験・実習技術研究会 2022 東京工業大学」をオンラインにて開催させていただくことになりました。

 さて、第6期科学技術・イノベーション基本計画(令和3年3月26日閣議決定)には大学等における若手研究者が活躍できる環境の整備の項目に書いてあるように技術職員というキーワードが記載されました。このように技術職員の重要度は増しております。

 また技術職員の担う職務の範囲は多方面に渡ります。各分野の技術革新は目覚ましく、日々の技術研鑽が必須であります。

 私ども東京工業大学オープンファシリティセンターでは、文部科学省委託事業「令和2年度コアファシリティ構築支援プログラム」の採択を受け、高度技術専門人材養成の場「TCカレッジ」、設備の見える化「統合設備共用システム構築」などの事業を推進しているところです。今後の展開にご期待ください。

 また、設備機器の共用化の推進を求められている中、それを担当する技術職員が居ないという声も聞きます。今後は組織を超えた人事交流も盛んになることを確信しております。

 実験・実習技術研究会において、様々な分野の皆様が日々取り組んでいる教育研究支援業務の成果をご発表いただき、全国の組織・分野を超えた縦、横のつながりを深められることを期待しております。

 末筆となりますが「実験・実習技術研究会 2022 東京工業大学」を開催するにあたり、ご理解いただきましたすべての関係者の皆様に深く感謝申し上げます。

実行委員長挨拶

 この度、「実験・実習技術研究会 2022 東京工業大学」を開催させて頂くことになりました。実行委員会を代表してご挨拶申し上げます。実行委員会が設置された当初(2018年)は、発表会場や懇親会の準備を少しずつ行い、またコロナ過においてもハイブリッド(オンサイト・オンライン)による開催を検討しておりましたが、今年に入り、関東では感染者数高止まりの状態が続いていることからオンラインでの開催とさせて頂きました。8月に入りこれまで以上の感染者数が報告されるなど、皆さまにおかれましては、まん延防止の対応でご苦労されている中恐縮ではございますが、3月の実験・実習技術研究会への参加・発表のご準備よろしくお願い申し上げます。

 ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、2020年4月東京工業大学技術部はオープンファシリティセンターへと改組致しました。これまで培ってきた全学支援のノウハウを継承しつつ、大学と一体となって研究・教育の支援を推進していく所存です。分析分野におきましても昨年度より自動化・遠隔化が加速され、分析データ転送等にも必要とされるDX(Digital Transformation)は皆様の業務にも大きく、深く変化をもたらしております。そんな新しい業務スタイルが求められる社会情勢を踏まえ、実験・実習技術研究会 2022 東京工業大学のテーマは〝広げよう技術職員の輪″に決定いたしました。より多くの方にご参加頂けるような企画を準備し、困難とされる課題に対し全国の技術職員で解決できる強固なネットワークを構築できればと考えます。

 発表はこれまでの実験・実習技術研究会の経緯を継承し、8分野のリアルタイム型オンライン形式による発表を予定しております。従来、実験・実習技術研究会では国立大学法人および独立行政法人国立高等専門学校機構に所属する技術職員が中心となり参加・発表してまいりました。しかし、実験・実習技術研究会 2022 東京工業大学では、テーマ〝広げよう技術職員の輪″にあります通り、私立大学に所属する技術職員の皆様からの発表も募集し、各分野の技術力(スキル)を存分にご発表頂けるようにいたしました。

 特別公演には伊東 利哉副学長(情報担当)にご講演頂く予定です。伊東副学長は東工大DX推進におきまして、DX推進室教員系ワーキンググループ主査としてご尽力されており、なぜ今DXなのか、DXの進むべき方向性はなど、最新の動向をお話頂きます。また、2010~2015年の間、技術部長として東工大技術職員を牽引頂いてきたご経験から、技術職員×DXについてもお話を頂ける予定です。

 「実験・実習技術研究会 2022 東京工業大学」にたくさんの技術職員の皆様にご参加頂き、同じ分野では交流を深め、異分野の発表からは新たな”気づき”が得られますよう実行委員一同、心よりお待ち申し上げております。