設計製作系

【4-1. 中級】

4-1-1. 講義名:機械要素及び機械製図

概要:機械製図の基本ルールを学び、設計科目群の基礎として機械要素基礎とそれを表現するための機械製図基礎を修得することを目的とする。さらに、CADを用いた製図の基礎を学び、機械製図と3Dプリンター、工作機械などとの連携に関する知識を深め、設計科目群講義全般の基礎となる知識と技能を習得する。

 

4-1-2. 講義名:旋盤基礎実習

概要:本実習では旋盤の操作を実際に経験し、旋盤作業上の注意事項及び旋盤を使用した簡単なものつくりを学び、基礎的な旋盤作業の知識と技能の習得を目指す。また、素材の違いによる加工上の特徴、加工条件等を理解することを目指す。

 

4-1-3. 講義名:機械要素設計

概要:機械システムに用いられる要素の設計・選定時に考慮すべき基本的な機械的特性に関する知識を修得する。講義において、機械設計における機械材料の選定、機械要素の選定および強度に基づく設計に関する基本的考え方と具体的手法を身に付けさせる。

 

4-1-4. 講義名:マシニングセンタ・ワイヤ放電加工セミナー

概要:マシニングセンタ、ワイヤ放電加工機について使用上の注意点、日常の保守・点検の他、ツールホルダのメンテナンス法、金属加工油のメンテナンス法等を学ぶ。

 

4-1-5. 講義名:フライス盤基礎実習

概要:フライス盤の操作を実際に経験し、フライス盤作業上の注意事項及びフライス盤を使用した簡単なものつくりを学び、基礎的なフライス盤作業の知識と技能の習得を目指す。また、素材の違いによる加工上の特徴、加工条件等を理解することを目指す。

 

4-1-6. 講義名:工作機械メーカー見学

概要:工作機械メーカーの工場等を訪問し最新の設備を学ぶとともに、メーカーの技術力を直接感じ、また本見学から専門的かつ詳細な知識を得る。

 

4-1-7. 講義名:機械材料工学

概要:各種材料のミクロからマクロまでの幅広い性質について取り扱う。材料の基本特性の評価法、材料強度、物質の結晶構造、転位、平衡状態図さらに実用的な鉄鋼材料、非鉄材料、非金属材料などについて取扱い、機械や構造物を製作する上で必要な材料の基本的性質について理解する。各材料の持つ特性についての知識に基づいた材料の選択が機械を設計する上で必要となり、このような機械工学技術者に不可欠な材料に関する基礎的素養を習得する。

 

4-1-8. 講義名:ロボット機構学

概要:ロボットの運動を実現するための仕組み(機構)、構造およびその自由度、機構の運動(変位・速度・加速度)の解析法とその応用、基本的な機構の種類とその特性等を学び、ロボットの設計における概念設計、基本設計(構造の設計)、既存のロボットの改善のための基本的な運動特性の把握およびロボット機構の特性を考慮した軌道設計の基本的な考え方と知識を習得する。

 

4-1-9. 講義名:NCプログラム基礎実習

概要:基本的なNCプログラムの習得を目指す。NCプログラムの概要、座標系や移動指令等の基本的なGコードを学び、簡単なNCプログラムの作成を目指す。

 

4-1-10. 講義名:東工大研究室見学

概要:東工大の研究室を訪問し、その分野の最先端の研究に触れることで研究者が求めている技術や必要とするスキルを知る。

 

4-1-11. 講義名:溶接加工基礎実習

概要:溶接の概要についての講義を受講することで溶接についての基礎知識を習得する。被覆アーク溶接、半自動溶接、TIG溶接(ステンレス鋼及びアルミ合金)の各種溶接作業を体験し、熱変形や溶融金属の状態を観察し、金属材料の特性および各種溶接法の特徴を理解する。

 

4-1-12. 講義名:ワイヤ放電加工基礎実習

概要:ワイヤ放電加工機の操作を実際に経験し、ワイヤ放電加工上の注意事項及びワイヤ放電加工機を使用した簡単なものつくりを学び、基礎的なワイヤ放電加工の知識と技能の習得を目指す。また、素材の違いによる加工上の特徴,加工条件等を理解することを目指す。

 

4-1-13. 講義名:マシニングセンタ基礎実習

概要:マシニングセンタ及びCAD/CAMの操作を実際に経験し、マシニングセンタを使用する上の注意事項及びマシニングセンタを使用した簡単なものつくりを学び、基礎的なCAD/CAM及びマシニングセンタを使用した加工の知識と技能の習得を目指す。

 

4-1-14. 講義名:JAXA研修

概要:JAXAの工作に関係する部署の見学を行い、さらに実際に製作されているJAXAならではの製作物を、加工に使用した機械,加工手順等について順を追って見てもらい、加工に関するディスカッションを行い、それぞれの加工技術の向上を目指す。

 

4-1-15. 講義名:技術・研究支援概論1

概要:セミナー形式によるメーカー研究者・開発者の技術紹介や開発秘話などを受講。普段知りえない苦労話や製品化するまでの経緯などを聴講し、自身の研究や業務と合わせ問題解決のスキルを養う。

 

4-1-16. 講義名:技術・研究支援発表会・シンポジウム1

概要:TCカレッジ受講生が自身の業務紹介や研究支援内容を口頭で発表し、受講生間で情報共有するとともに、発表スキルの向上を目指す。シンポジウムの運営に携わり、今後のイベント開催等の参考にする。(1年目の受講カリキュラム)

 

4-1-17. 講義名:中古機器バラシキャラバン隊

概要:廃棄予定の設備を分解し内部まで観察し、その技術に直接触れることで装置を深く理解する。

 

4-1-18. 講義名:工作講究1

概要:受講生が今まで経験した設計・加工業務をテーマとし課題を出し、他の受講者が課題に対する解答を発表し、受講生全員でディスカッションを行うことで、それぞれの設計・加工体験を共有し、設計・加工技術の向上を目指す。

 

4-1-19. 講義名:装置実習(バイオ、構造解析、材料評価、設計製作、マイクロプロセス)

概要:TCカレッジの各コースで習得または実践する設備等について、各コース担当の紹介の後、実際に実習する。

 

 

【4-2. 上級】

4-2-1. 講義名:精密機械基礎学

概要:精密機械の概念、歴史、全体像を概観し、現代の超精密機構やマイクロ・ナノマシンの実例を紹介し、その構成要素である送り機構、案内要素、アクチュエータ、センサ、制御に関して学ぶ。それらの要素を組み合わせ、実際の精密機械を設計するための基本的な原理を習得し、実際の精密機械を加工、組み立て、評価する手法に関して会得する。

 

4-2-2. 講義名:旋盤応用実習

概要:旋盤を使用したねじ切り、テーパ加工等を実際に経験し、技能検定2級程度の課題に挑戦することで旋盤を使用したものつくりを学び、応用的な旋盤作業の知識と技能の習得を目指す。

 

4-2-3. 講義名:加工技術セミナー

概要:アルミ、ステンレス、チタン等の素材別にそれぞれの素材の特徴、加工上の留意点等を学ぶ他、加工形状の違いによる加工、工具使用の留意点、加工精度を安定させるための知識を習得する。

 

4-2-4. 講義名:フライス盤応用実習

概要:技能検定2級程度の課題に挑戦することでフライス盤を使用したものつくりを学び、応用的なフライス盤作業の知識と技能の習得を目指す。

 

4-2-5. 講義名:加工学概論

概要:機械技術者として必要な加工プロセスの基礎を習得することをねらいとしている。機械部品、電気電子部品をはじめとする工業製品の製作に用いる基本的な各種加工法について概観し、製品の製作工程、特に部品の加工法を取り上げ、材料特性と関連して加工原理を理解したうえで、加工プロセスの基礎と応用を会得する。さらに各加工法の得失を考慮しながら、製品に応じた適切な加工法の選択方法を学ぶ。

 

4-2-6. 講義名:NCプログラム応用実習

概要:カスタムマクロ等、幅広くGコードを学び、基本的なものからさらに踏み込んだNCプログラム作成の技術習得を目指す。

 

4-2-7. 講義名:溶接加工応用実習

概要:ステンレスTIG溶接を行う際に必要なトーチ操作(ストリンガー,ウィービング,ローリング)、棒送り、溶接姿勢、溶接条件の選定(電気条件,ガス流量)など、検定課題に挑戦する事でTIG溶接作業の習熟を目指す。

 

4-2-8. 講義名:ワイヤ放電加工応用実習

概要:ワイヤ放電加工機でのテーパ加工等を経験し、技能検定2級程度の課題に挑戦することでワイヤ放電加工機を使用したものつくりを学び、応用的なワイヤ放電加工の知識と技能の習得を目指す。

 

4-2-9. 講義名:技術・研究支援概論2

概要:セミナー形式による教員の研究紹介や研究秘話などを受講する。研究の組み立て方や社会の動向などを聴講し、自身の研究や業務と合わせ問題解決のスキルを養う。

 

4-2-10. 講義名:技術・研究支援発表会・シンポジウム2

概要:1年目のTCカレッジ受講生の業務紹介や研究支援内容の口頭発表を聴講し、受講生間で情報共有するとともに、発表に対するコメント等を与え、自身の発表スキルの向上を目指す。シンポジウムの運営に携わり、今後のイベント開催等の参考にする。(2年目の受講カリキュラム)

 

4-2-11. 講義名:工作講究2

概要:今まで経験した設計・加工業務に関して、その業務を行う上で実際に何を行い、自身が行った工夫や困難だった点等を発表し、他の受講者とのディスカッションを行うことで、それぞれの設計・加工体験を共有し、設計・加工技術の向上を目指す。

 

4-2-12. 講義名:研究室体験

概要:協力いただける研究室への短期間の研究室体験を通じて、研究者の目的をより深く学ぶ。なぜその試料を作成するのか、なぜその測定を必要とするかなど研究の原点を理解することでより研究者・学生との距離を身近なものとする。

 

4-2-13. 講義名:メーカー短期留学

概要:協力いただけるメーカーへの短期間の留学を通じて、企業研究をより深く学ぶとともに、研究者・技術者などとの距離を身近なものとする。