【8-1. 中級】
8-1-1. 講義名:機器遠隔化概論
概要:ネットワークへの接続を前提とした研究機器を中心として、機器の遠隔化の基礎的な技術を学ぶ。また、機器の遠隔化においては、単純に遠隔化をすればよいわけではないことから、情報セキュリティ、得られたデータの管理手法、機器のネットワークとしての一体運用法などの周辺知識を学ぶ。
8-1-2. 講義名:機器遠隔化・活用スクール
概要:小型の走査型電子顕微鏡などの遠隔機器を実際に扱いながら、遠隔操作の実際について学ぶ。遠隔操作に用いる機器の説明、遠隔操作方法、遠隔操作特有の操作のコツについて学ぶ。
8-1-3. 講義名:機器メーカーセミナー
概要:主として分析機器メーカーにより、最新の遠隔機器に関する開発動向、遠隔機器を用いた分析事例について紹介する。
【8-2. 上級】
8-2-1. 講義名:材料機器分析特論
概要:材料開発において、材料のモルフォロジー、組成、化学結合状態、および結晶構造を分析機器にて観察し、得られた情報を正確に解析できる能力が必要とされる。本授業では代表的な汎用分析機器および先端機器について、それらの基本的な測定原理から最新の応用例に関する講義を行うとともに、機器測定室での講義・演習を通して、材料分析に関する実践的な知識を身に付けることを目的にする。
8-2-2. 講義名:異方性工学特論(基本的に英語開講のみ)
概要:材料、特に金属や無機物の特性は結晶構造の異方性、内部組織の異方性により発現したり、制御出来ることが多い。この観点から材料工学の体型を見つめ直すと、熱膨張や圧電係数などといった異なる分野で整理されていた知識を統一的に捉えることが出来るようになる。そこで本講義では特に結晶構造の異方性と材料物性の相関性から材料科学を再構築する。
8-2-3. 講義名:技術科学イノベーション特論(英語開講のみ)
概要:技術科学を基礎としてイノベーションを生み出すためには、多くの異なる考え方を身につけることが必要不可欠である。通常、このような視点に立った場合、異なる考え方のケーススタディを学修することが多いが、本講義では自ら新たなものの考え方を身につけることを目標とし、その方法論を学ぶ。
8-2-4. 講義名:機器遠隔化特論(R5年度開講予定)
概要:機器遠隔化概論で学習したネットワークへの接続を前提とした分析機器などの危機遠隔化の知見を踏まえ、ネットワークへの接続が難しい研究機器や、セキュリティの配慮が必要な研究機器など、機器に応じて柔軟に遠隔システムを構築できるための技術を学ぶ。さらに、機器遠隔化によりもたらされる研究の高度化などの発展的展開についても学ぶ。
8-2-5. 講義名:遠隔機器利用者とのグループディスカッション(R5年度開講予定)
概要:既に遠隔機器を利用した経験者と、遠隔機器を利用した経験のノウハウについてお互いにディスカッションをすることで、他の遠隔機器利用者との知を共有し、先駆的な事例を共有する。
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