江端 新吾TCカレッジ長 新年のご挨拶

皆さまにおかれましては、健やかに新春をお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。

平素より TC カレッジの教育・人材育成活動に対し、格別のご理解とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

 

TC カレッジは、全国の意欲ある技術者に広く門戸を開き、高度技術専門人材の計画的・体系的な育成を目的として、産官学連携による教育プログラムの構築と実践に取り組んでまいりました。開講から4年目を迎えた現在、累計受講生数は90名超に達し、全国各地の大学・研究機関・企業から多様なバックグラウンドを有する技術者が参画しております。専門分野を越えて切磋琢磨しながら、専門性の深化と分野横断的な知識の獲得を両立する学びの場が、着実に形成されております。

 

昨年度は、新たに8名のTC取得者を輩出し、TC取得者の累計は13名となりました。TC取得者は、各機関において研究基盤の高度化や技術継承、人材育成の要として活躍しており、TCカレッジで培った高度な専門力と俯瞰的視点が、我が国の研究力・技術力の向上に着実に寄与しております。これらの成果は、協力企業の皆様、サテライト校の皆様、関係機関各位の継続的なご支援の賜物であり、改めて深く感謝申し上げます。

 

また、令和7年10月には組織改革を実施し、TCカレッジは教育体制・運営体制の両面において大きく生まれ変わりました。本改革により、高度技術専門人材の育成をより戦略的かつ持続的に推進する体制を整備するとともに、産官学連携の一層の強化を図り、社会的要請に迅速かつ柔軟に応えられる組織へと進化しております。

 

これまで我が国において、高度技術専門人材の養成は、個々人の経験や努力に依存する傾向が強く、組織的・体系的に実施され、次世代へ継承される仕組みは十分とは言えませんでした。しかしながら、研究基盤の高度化や国際競争力の強化が強く求められる現在、高度技術専門人材の育成は、産学官が一体となって取り組むべき国家的課題として、政策的にも明確に位置付けられつつあります。

 

TCカレッジでは、こうした社会的要請を先取りし、産官学協働により体系化された教育カリキュラムを通じて、高度技術専門人材を継続的に育成する「革新的なオールジャパン人材養成システム」の確立を目指しております。本年度も新たなTC取得者の輩出を予定しており、TC取得者を核とした全国規模の技術ネットワークの形成と機能強化も、着実に進展しております。

 

受講生の皆様には、TCカレッジでの学びが、ご自身の専門性を磨くだけでなく、日本の研究・技術基盤を支える中核人材としての自覚と責任を育む場であることを、改めてお伝えしたいと思います。組織改革を経て新たな段階へと進んだTCカレッジにおいて、皆様一人ひとりが次代を担う高度技術専門人材として羽ばたかれることを、大いに期待しております。

 

結びに、今後ともTCカレッジの取り組みに対する変わらぬご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆様にとりまして本年が実り多く、さらなる発展の一年となりますことを心よりお祈り申し上げます。

 

令和8(2026)年1月
TCカレッジ長
江端 新吾