コアファシリティセンター分析部門 概要
沿革
コアファシリティセンター分析部門の前身は研究協力部 研究協力課の共通施設として、1950年頃に設置されました。各種分析に対する全学的な要求に応えるため、学内共同利用を目的とした施設として半世紀以上にわたり全学利用施設として貢献して参りました。
その役目は今も何も変わらないままですが、2002年には学内措置で総合分析支援センターへとセンター化した後、2007年からは技術部へ、その後2016年の本学の学院改組と共に技術部大岡山分析部門の発足、2020年よりオープンファシリティセンターが創設され、2024年10月1日にコアファシリティセンターに名称を変更し、現在に至ります。
大岡山キャンパスでは職員11名が分析サービス、分析・解析手法の相談、装置の維持管理等に携わっています。運用装置の変遷はあったものの、現在は電子顕微鏡室、元素分析室、X線分析室の3室体制で約50台の分析装置が管理され、利用出来るようになっています。
業務・組織形態
コアファシリティセンター分析部門では、各研究室独自に導入するには高価である、個々の研究室単位では使用頻度がそれほど望めない、維持管理が困難である、多くの研究室で共通に必要である装置を管理、運用しています。昨今、研究の多様化、流動化に伴い、様々な専門的分析機器が研究室や研究所に導入されていますが、性能の維持、的確な分析技術が無ければ装置の性能を十分に引き出すことはできません。従って“もの作り”には欠かせない“解析・分析を支援する部署”の役割もますます重要になっています。
分析関連の電子顕微鏡室、元素分析室、X線分析室では、発足当初から比べれば格段に装置の整備も進み、主な装置も50台近くになっています。利用申請は、メールによる事前申請の後、責任教員の許可のもと、直接試料を持参していただきます。なお複雑な観察・測定に関しては担当者と直接相談してより的確な条件を検討します。測定形態も依頼分析から立会いながらの観察・測定、またはセルフユーザーによる装置利用など柔軟に対応しています。
利用状況
利用件数等
年度 | 依頼件数 | 取扱試料個数 | セルフ利用件数 | セルフ試料個数 | 利用研究室数 (予算管理者数) |
相談件数 |
---|---|---|---|---|---|---|
2010 | 384 | – | – | – | 100 | 723 |
2011 | 389 | – | – | – | 125 | 1023 |
2012 | 546 | 2097 | 1160 | 6565 | 123 | 1084 |
2013 | 683 | 2537 | 1253 | 7885 | 130 | 837 |
2014 | 659 | 2252 | 1022 | 6231 | 130 | 858 |
2015 | 652 | 2082 | 1254 | 6318 | 132 | 932 |
2016 | 621 | 2327 | 1360 | 6850 | 124 | 1024 |
2017 | 514 | 1949 | 1414 | 8493 | 153 | 1035 |
2018 | 540 | 2055 | 1242 | 6199 | 164 | 915 |
2019 | 503 | 1838 | 1221 | 6069 | 152 | 831 |
主な利用元組織
理学院 | 化学系 |
地球惑星科学系 | |
工学院 | 機械系 |
システム制御系 | |
電気電子系 | |
物質理工学院 | 応用化学系 |
材料系 | |
生命理工学院 | 生命理工学系 |
環境・社会理工学院 | 土木・環境工学系 |
融合理工学系 | |
科学技術創成研究院 | 化学生命科学研究所 |
未来産業技術研究所 | |
フロンティア材料研究所 | |
先導原子力研究所 | |
原子燃料サイクル研究ユニット | |
研究拠点組織 | 地球生命研究所 |
共通教育組織等 | ものつくり教育研究支援センター |
博物館 | |
グローバル原子力安全・セキュリティ ・エージェント教育院 |