TCカレッジ長の江端新吾教授による年頭挨拶を下記の通りお知らせいたします。
記
皆さまにおかれましては、健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
東京科学大学(Science Tokyo)は、皆様の温かい応援とご支援を得て、昨年10月1日に無事に船出いたしました。統合後、初めての新たな年を迎え、「善き生活、善き社会、善き地球をつくる大学」であるScience Tokyoの TCカレッジとして力強く歩を進めて参ります。
このような門出の年を迎えるにあたりまして、改めて受講生の皆さまをはじめとした関係者の方々、またTCカレッジを運営するにあたってご協力いただきました学内外の皆さまにこの場をお借りして心から御礼申し上げます。
TCカレッジでは全国の受講希望者に広く門戸を開き、高度技術専門人財の養成のため、カリキュラム開発や仕組みづくりに精進してまいりました。開講から4年が経ち、受講生も総勢73名となり、全国から集まる技術者同士が切磋琢磨し、専門知識を深め、幅広い知識を獲得する学びの場がさらに充実してきております。
昨年を振り返りますと、新たに2名の受講者に対し、TCの称号を付与することができました。これにより、TC取得者は6名となり、各地で研究力向上に資する第一線での活躍が確認されております。また、TM(テクニカルマスター)取得者も計30名となり、TCカレッジ受講生のネットワークは全国に広がり、その認知度は向上してきております。
TCカレッジは文部科学省コアファシリティ構築支援プログラムの支援を受けスタートしましたが、2025年3月に本プログラムが終了し、TCカレッジは新たなステージに向います。次年度から新たな事業として発展していきますのでご期待いただけますと幸いです。
TCカレッジでは、社会的なニーズを先取りし、産官学協働で体系的なカリキュラムを創造する「革新的なオールジャパン人財養成システム」を目指しております。2025年は東京科学大学以外の初のTC取得者の輩出を予定しており、TC取得者による全国的な技術ネットワークの構築も一層進展する見込みです。TCカレッジ一同、本年も受講生の皆様とともにこの革新的な取り組みを持続発展的なものとすべく、全力でサポートしてまいります。
TCカレッジでは対面でのコミュニケーションを重視して運営しております。昨年も受講生や関係者の皆様との連携がさらに深まり、新たな挑戦への意欲が高まる年となりました。本年もTCカレッジを通じて多くの皆様とお会いできますことを楽しみにしております。
本年もTCカレッジに対する変わらぬご協力をお願い申し上げますとともに、皆様にとりましてこの新しい年が素晴らしいものとなりますよう、心よりお祈り申し上げます。
令和7(2025)年1月5日
TCカレッジ長
Shingo Ebata
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